ペローシスの治療の記録-闘病したインコの話-【実話】

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ペローシスとは生まれつき足が開脚したままで自立できない病気です。

ペローシスの治療の記録-闘病したインコの話-【実話】

今回はペローシスで生まれ精一杯生きたインコとその家族のお話です。

大切な教訓もあるので最後まで読んでください。

ペローシスとは

ペローシスの治療の記録-闘病したインコの話-【実話】

ペローシスとは、足が横に開脚した状態で、自力で立つことができない病気です。

自分の足で立つことができないため、成長すると胸部で全体重を支えることになり、その結果、胸骨の変形などが起こり、呼吸に影響がでてしまいます。

人間の手で矯正、サポートをしない限り予後は不良となることが多い病気です。

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ペローシスのセキセイインコ「さくら」

ゆりさん(仮名)が「さくら」に出会ったのは近所のペットショップでした。

社会人2年目で、すでにセキセイインコを飼っていたゆりさんは、先住インコのえさを買うためにペットショップを訪れたのでした。

そこに「差し上げます。詳細はスタッフまで」という張り紙が貼られたプラケースがありました。

そのプラケースに、見たこともない方向に足を向けて這い回っているセキセイインコがいました。それが「さくら」でした。

店員さんに話をきくと、生まれつきの足の病気で、立つことができない、売り物にはならないインコということで、病気のお世話ができる人に譲るということでした。

ゆりさんは、ペローシスについてこのとき初めて知りました。

もちろん育てられるはずがないと思い、一度はその場をあとにしました。

しかし引き返して、ケースをみつめると、セキセイインコは首を精一杯伸ばしてゆりさんを見つめました。

このとき、ゆりさんは家で育てることを決心しました。

帰りの車内に流れる満開の桜並木から、そのセキセイインコは「さくら」と名づけられました。

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さくらとの日々

さくらを育てるためには、まずペローシスのことをしり、治療をすることからはじめなければいけませんでした。

先住インコがお世話になっている獣医さんの下に連れて行き、足をやわらかいテープで固定して、挿し餌をして育てていきました。

さくらはテープで固定されることをとても嫌がり、テープを貼りかえるたびに鳴いて抵抗しました。

成長して骨が固まるまでに足を矯正するのがペローシスの治療です。

セキセイインコが大人になるまでは約5ヶ月。

最初の2ヶ月が骨が固まるまでの勝負でした。

テープの交換は1日おきでしたが、排泄物で汚れたり、緩んだりしたらすぐに交換しなければいけませんでした。

ゆりさんは「さくらがんばれ、きっと立てるようになるから」と声をかけて撫でるしかできませんでした。

さくらがくれた思い出

ゆりさんと家族の一生懸命な介護が実を結び、さくらの足は少しずつ正しい位置になっていきました。

自力で立ち上がることはまだ難しかったですが、プラケースに寄りかかりながら自立できるようになり、その自立時間も少しずつ延びていきました。

さくらはとても人懐こく、ゆりさんたちの気配がすると翼をばたつかせて精一杯遊んでアピールをするようになりました。

「飛ぶことは難しくても、自分の脚で止まり木にたてるようになってほしい、そして長生きしてほしい」

ゆりさんの願いはそれだけでした。

さくら、体調を崩してしまう

それは、ゆりさんのお母さんの思いやりが招いた悲劇でした。

排泄物が羽根についたままのさくらをみて、「お風呂に入れてあげよう」とゆりさんのお母さんは、さくらをぬるま湯で洗ってあげました。

実はインコをぬるま湯で水浴びさせると、羽根の表面の油がおちて皮膚まで水分が届いてしまい、風邪を引きやすくなるのです。

さくらはその日の夜、体調を崩してしまいました。

羽毛を逆立てて食欲もありません。

「風邪を引かせてしまった」

その日はもう遅かったので、保温して明日の朝一番で病院に連れて行くしかありませんでした。

さくらとの別れ

翌朝、さくらは亡くなっていました。

原因は風邪による低体温でした。

良かれと思って入れたお風呂、悔やんでも悔やみきれません。

ゆりさんもお母さんの気持ちが痛いほどわかっていました。

誰も責められませんでした。

家族で静かにさくらを見送りました。

さいごに

ゆりさんは、さくらと暮らした宝石のような3ヶ月を皆さんにみてもらいたくて、そしてぬるま湯の水浴びの危険さを知ってほしくて、今回お話してくれました。

色々な感想や思いがあると思います。

ただひとついえるのは、さくらも生きることを諦めなかった、ゆりさんも精一杯さくらのためにがんばったということです。

この記事の作成・監修者:コンパニ(管理人)

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